リゾートバイトの交通費に関しては、「交通費支給」と記載があるだけであったり「当社規定有」というような記載で詳細がわからなかったりするケースがほとんどです。
事実、リゾートバイトの交通費事情は複雑であり、僕も交通費をもらい損ねそうになったことがあります。
その経験から、リゾートバイトの交通費に関しては、事前知識と確認が重要だと学びました。
本記事では、リゾバ歴7年の僕の経験や友人の経験談も踏まえて、交通費をもらうときの注意点やもらえないパターンについて解説します。
リゾートバイト派遣会社は「交通費支給」を徹底している
リゾバ派遣会社として有名な以下5社のなかで、「交通費支給」求人を取り扱っていない派遣会社は1社もありませんでした。
- アルファリゾート
- リゾートバイトダイブ
- ワクトリ
- グッドマンサービス
- ヒューマニック
もちろん全ての求人条件に「交通費支給」の記載があるわけではありません。
しかし、現地までの交通費を節約できるのはリゾバの特徴の1つでもあります。各社、交通費支給の条件や上限はさまざまですが、力を入れているのは間違いないでしょう。
リゾートバイトの交通費をもらうときの注意点
現地までいくのにかかった交通費を支給してもらうときは、以下3つの注意点を理解しておきましょう。
- 交通費をもらうには契約期間満了がマスト
- 交通費がもらえるのは最後のお給料日
- 交通費をもらうには領収書が必要な場合がある
交通費をもらうには契約期間満了がマスト
リゾバ中、やむを得ない事情や私情により契約期間を満了せずに帰るスタッフは少なくありません。
そのため、リゾバ派遣会社のほとんどが満了率をあげるための取り組みとして、「契約期間満了」を交通費支給条件の一つとしています。
もちろんリゾバスタッフの金銭的負担を軽減する目的もありますが「交通費を支給する代わりに契約期間満了してくださいね」という派遣会社とスタッフの暗黙の了解にもなります。
交通費がもらえるのは最後のお給料日
交通費は最後に受け取るお給料と併せて振り込まれるのが一般的です。
求人に記されている「満了後に支給」を契約最終日に受け取れると勘違いして、「帰りの交通費を用意していなかった」という方もいるので注意しましょう。
しかし、派遣会社からではなく派遣先のホテルや旅館から交通費が支給される場合、帰る日に手渡しということもあります。
僕が振り込みしか経験がなかったとき、帰る日に支配人の元へ挨拶へいき、たまたま「交通費もらったか?」と聞いてくれたおかげで交通費をもらい損ねずに済んだということがありました。
交通費に関しては、求人によって条件や上限金額はもちろん、受け取り方法も異なりますので事前にしっかり確認しておきましょう。
交通費をもらうには領収書が必要な場合がある
ほとんどの派遣会社では、事前に伝えた自身の最寄駅から勤務先までの交通費を計算して振り込んでくれるため領収書は必要ありません。
しかし、アルファリゾートや派遣先が交通費を支給してくれる場合には領収書が必要です。
僕は満期終了まで領収書の現物と、失くしてしまったときのために写真に収めて保管しています。
リゾートバイトの交通費がもらえないパターン
派遣会社にとってスタッフの交通費はお金に関わる大切なことなので、最低限の条件が設けられています。
今回は、初心者が落ち入りやすい交通費が受け取れないパターンを2つご紹介します。
2週間〜1カ月だけの短期求人では満額もらえないこともある
2週間〜1カ月のような短期間のリゾバでは、交通費の支給がなかったり上限額が低かったりすることがほとんどです。
極端な話をすると、東京から北海道へリゾバへいく場合、飛行機で往復2〜4万円ほどかかります。自宅から空港、空港から派遣先までの交通費も考えるとさらに高くなることは明らかです。
2週間しか働かないスタッフに出すには少し大きい金額ですよね。
できるだけ交通費をもらいたい場合には、数カ月単位の契約期間が長い求人を選ぶと「交通費全額支給」や「上限金額5万円」という条件も多くなります。
ホームシックや人間関係が原因で帰ってしまったらもらえない
初めての一人暮らしで寂しくなってしまう方や派遣先の人間関係が原因で契約期間中に自宅へ帰ってしまう方がたまにいます。
しかし、そういった私情で帰宅した場合、原則交通費を支給してもらえません。
一人でも寂しくなったり、派遣先の人間関係で困ったりしないよう、事前にしっかり派遣先の雰囲気を確認しておきましょう。
派遣会社の担当者に「派遣先にリゾバスタッフはいますか?」「今まで満了しなかったスタッフはいますか?」のように聞くと派遣先のことを色々教えてもらえますよ。
リゾートバイトの交通費に前払い制度はないので事前に片道分のお金が必要
交通費に関しては前払い制度がないので、往復交通費は立て替えになります。
そのため、リゾバを始めるためには、最低でも片道分の交通費を用意しなければなりません。
グッドマンサービスの調査によると、リゾバスタッフの約7割が事前に5,000円以上の交通費を用意したとあり、その内約4割が15,000円以上の交通費を用意したと回答しています。
派遣先や交通手段によりますが、片道交通費は15,000円前後を目安にしておくといいかもしれませんね。
リゾートバイトの交通費を抑える方法
現地までの移動を少しでも安くする方法として、以下の3つをご紹介します。
- 夜行バスを利用する
- スキー場や田舎だと無料シャトルバスがある
- いきなり遠い場所へ行かず近くの県外へリゾバに行く
夜行バスを利用する
リゾバをするのであれば「地元を離れて県外でリゾバしたい」という方がほとんどではないでしょうか?
遠方へいくときの手段として「一番安く済む」とリゾバスタッフもよく利用するのが、夜行バスです。
特に帰りの場合、リゾバスタッフ同士は必ずといっていいほど別れを惜しみますので、少しでも長い時間一緒に過ごせるのは夜行バスを利用するもう一つのメリットでもあります。
スキー場や田舎だと無料シャトルバスがある
派遣先がスキー場のような山奥や田舎すぎると、駅から派遣先までの路線バスの本数が少ない場合があります。
そういったときには、派遣先のホテルや旅館がお客様用に用意している「無料のシャトルバス」の利用がおすすめです。
派遣会社のスタッフに事前に相談しておくと、利用させてくれることがほとんどですし、運転手の方に地元のお話も聞けてバス代も浮きますよ!
いきなり遠い場所へ行かず近くの県外へリゾバに行く
「交通費をかけたくない」「事前に交通費を立て替えるのが難しい」という方は、近場や隣接した県外をリゾバ先として選ぶのもおすすめです。
近場からスタートして「リゾバで日本一周」をしている方もいるように、少しずつ遠方へいくのも楽しいですよ!
実際のリゾートバイト交通費事情
僕の友人にリゾバの交通費について聞いたときの体験談をご紹介します。
20代前半Sくん「ハイオクなので余裕で交通費の上限超えます」
▼Sくんの交通費条件と実際にかかった金額(片道)
※自宅〜勤務地最寄駅200km。ハイオク180円/L。ガソリンタンク60L。
上限金額往復20,000円1km20円高速料金ガゾリン代 | 実際にかかった金額(片道)高速料金5,760円(ETCの場合3,880円)ガソリン代10,800円(ハイオク満タン) |
高速料金は、事前に派遣会社から「ETCは使わないで」といわれていたので余計に高くなっちゃいましたね。片道分の領収書があればいいので、帰りはETC使いました。
最近は、ガソリン満タン入れただけで1万超えちゃうんで、県外いくと交通費の上限超えることが多いですね。
けど、車あると便利だしみんなと出かけられるので、そのメリット考えたら少しくらい超えてもいいかなって思ってます!
20代半ばMさん「2往復分の交通費をもらいました」
▼Mさんの交通費条件と実際にかかった金額(片道)
上限金額往復30,000万円 | 電車と新幹線代(片道)13,580円 |
契約期間が終わるころ派遣会社の担当スタッフから「契約を延長してほしい」と電話がありました。けど、友人の結婚式があり地元へ帰らなければならなかったのでお断りしました。
そしたら後日、「往復の交通費出すので戻ってきてくれませんか?」と再度電話をもらったので1カ月だけ延長。最後のお給料に2往復分の交通費がはいっていました。
初めてで驚きましたが、今後は帰らなきゃいけない予定があるときはわざと短めの契約にして、延長交渉で往復の交通費出してもらうのもアリだなと!
まとめ
交通費に関しては、自家用車を利用するのか電車やバスを利用するのかでも支給条件が変わってきます。
受け取り方法も派遣会社が最後のお給料と併せて振り込んでくれるのか、派遣先が帰る日に手渡しでくれるのかさまざまです。
ただ、交通費は前払いではないので「自身で立て替える必要がある」ということは念頭に置いておきましょう。
また、僕のようにもらい損ねないよう(未遂)、事前確認もお忘れなく!
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